疲労回復と生活リズムのためのお風呂メソッド

家庭でできる疲労回復の秘訣として「お風呂」を活用する方法をご紹介します。今回は、ガス給湯器をはじめ、住宅設備機器を製造・販売する株式会社ノーリツにお話を伺いました。ノーリツの創業者・太田敏郎さんは、広島県江田島市の海軍兵学校時代、苛酷な訓練の後、入浴で心を癒した経験から「お風呂は人を幸せにする」という理念を抱き、会社設立に至ったそうです。

パフォーマンスを高めるには、トレーニングと同じくらい「リカバリー(回復)」が重要です。体や心の疲れをしっかりとることで、次の日もベストな状態でチャレンジできます。家族みんなでリカバリー環境を作ることも、成長の土台になります。

疲れを取るには「エネルギーの補給」と「休息」が大切です。食事でとる栄養(糖質・タンパク質・ビタミンなど)は、睡眠中にしっかり使われて、筋肉や骨の成長、細胞の修復に役立ちます。

お風呂は血液循環を良くして栄養や酸素を体に運び、リラックス効果で心も休まります。また、夜お風呂に入ることで体温が上がり、その後緩やかに下がることで深い眠りにつきやすくなります。眠っている間に成長ホルモンが多く分泌され、体の回復力が高まります。

このように、お風呂は「疲れをとるための準備」として、とても大きな役割を持っています。

お湯の温度は40℃くらいの「気持ちいい」と感じる適温がベストです。胸あたりまでゆっくり浸かることで、筋肉まで血流が行き渡り、効率よく疲れが取れます。食事の直後は消化の妨げになるので、30~60分ほど間隔を空けて入浴しましょう。

お風呂の後は体温が一時的に上がりますが、1.5~2時間でゆっくり下がり、眠りにつきやすくなります。入浴のタイミングを工夫することで、睡眠の質もアップします。

入浴中の体温変化を推測する、ノーリツ独自の人体熱モデル技術「HIITO(ヒート)」によって、“目的に応じた目安の退浴時間”をお知らせできるようになりました。

「あったか睡眠サポートモード※」は、専用アプリ「わかすアプリ」で就寝予定時刻を設定すると、おすすめの入浴開始時刻をアプリで通知。さらに、ふろ設定温度と浴室温度から、おすすめの退浴時間をお知らせすることで、おやすみ前の入浴習慣をサポートします。

※本モードの使用による疾病の治療や予防等は目的としていません。
※入浴後の環境・過ごし方による影響や個人差があります。
※お知らせや通知は目安としてご活用ください。

はい、選手たちも毎日の入浴を大切なルーティンとして取り入れています。選手によっては、リカバリーを意識して「交代浴」を実践している場合もあります。

交代浴とは、温水と常温の水を交互に浴びる入浴方法で、血管が拡張・収縮を繰り返すことでポンプのような働きが生じ、血行促進への効果が期待されています。血液循環が滞ることによる冷えや、筋肉の疲労回復へのサポートも見込めると言われています。

さらに、入浴直後にストレッチを行うのもポイントです。体が温まって血液の流れがよくなっている状態では、筋肉がやわらかくなり、柔軟性も高まります。

こうした入浴後のケアを毎日の習慣にすることで、翌日のパフォーマンスや集中力アップにつながっています。

生活リズムを整え、パフォーマンスを高めるために「お風呂」を積極的に活用しましょう。
心と体が元気に育つ、家族で応援できるお風呂習慣を始めませんか。

\身体と心を温める、うれしい情報盛りだくさん/

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