第1回 ミカサカップ
\広島初開催/
監督が怒ってはいけない大会 in広島
「監督が怒ってはいけない大会」というユニークな名前のこの大会が6月4日、東広島市立川上小学校体育館(東広島市八本松飯田)で開催されました。
参加したのは、東広島市、呉市、広島市の小学生バレーボールチーム10チーム。午前はクイズ大会やリレーなどで盛り上がり、午後は“監督が怒ってはいけない”というルールでチーム対抗戦が行われました。
この大会は、元全日本女子バレーボールチームの益子直美さんが始めた、子どもたちがのびのびとスポーツとバレーボールを楽しみ親ぼくを深めるためのイベント。福岡県で始まり今年で9年目、広島県では初めてです。
当日は益子さんをはじめバレーボール、水泳、車いすバスケ、空手など各種スポーツ選手やシルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマーなど約10名が駆けつけました。
ゲームやリレーには監督や保護者も参戦し、子どもも大人も関係なく真剣勝負。リレーで周遅れになっても、うっかりルールミスをして失格と分かっても、誰もが諦めることなく闘いきりました。
そんな姿にリスペクトの拍手、応援者へ拍手が贈られ、上位入賞チームにはお菓子で作られたトロフィーが進呈されました。会場は声援と笑顔、たくさんの拍手で満たされました。
この大会の発起人の益子さんは、「私がバレーをしていた昭和時代の指導は、怒る指導が当たり前。素晴らしい体験をすることもできましたが、部活での監督からの暴言で自死してしまった高校生のニュースなどを聞くと、やはり威圧的で理不尽な指導は必要ないと強く思います。
そこで、誰もが楽しむことをテーマにしたこの大会を始めました。他競技のアスリート仲間が集まってくれ、活動の広がりを感じています。
この活動がバレーだけでなく、バスケ、サッカーなどあらゆるスポーツに、そしてジュニアからユース、大人へと広がり、スポーツ界全体が変わっていくことを期待しています。
すべての子どもたちがスポーツを楽しめるように、そして笑顔でチャレンジできるように、そんなスポーツ界の未来を実現したいと思っています」と熱く語ってくれました。
笑顔と感謝が合言葉!スポーツを最大限に楽しもう!
~今、チャレンジしたいことは何?~
一般社団法人 監督が怒ってはいけない大会
代表 益子 直美さん(ますこ なおみ)
実は本を集中して読むことが苦手です。これを克服するために、毎日15分間読むチャレンジをすることに決めました。始めた当初は三日坊主に…。できなかった理由を振り返り、続けられる方法を考えました。読む本を好きな推理小説に変更、毎朝している顔のパックの15分を読書時間にあて、パックをする洗面所に椅子と読むための眼鏡を準備。続けられる環境を整えました。続きを読みたくても15分経ったら本を閉じて、読みたい気持ちを持ち続けることで半年間続けることができました。自信になったので、課題をどうしたら克服できるかを考えながらチャレンジを続けます。
[益子 直美さん]
アニメの影響で中学時代からバレーボールを始め、高校時代は名門共栄学園のエースとして大活躍。高校3年の秋に全日本代表入り。1985年に「イトーヨーカドー」チームに入り、エースとしてチーム初優勝に貢献。現役引退後は後進の指導を経て、スポーツキャスターとしてテレビ・ラジオ・雑誌などで活躍。「監督が怒ってはいけない大会」の活動が評価され日本財団HEROsAWARDアスリート部門2022受賞。
川上スポーツ少年団女子バレーボール部
監督 森広 謙治さん(もりひろ けんじ)
今日は元気いっぱいで楽しそうな子どもたちの姿が印象的でした。私たちは、「元気、楽しく、ときに厳しく」をモットーに日々励んでいますが、さらに「優しさ」のある指導にもチャレンジしていきたいと思います。
川上スポーツ少年団女子バレーボール部
キャプテン 金子 想愛さん(かねこ そあ 川上小学校4年生)
みんなで一緒に走ってたたかうのは初めてで、とっても楽しい大会でした。監督も出たので応援するのも面白かったです。私のチャレンジは、人を助けられる選手になること。試合で仲間がこけたら大丈夫と声をかけるようにしていきます。
SSS バレーボールクラブ
キャプテン 吉﨑 文翔くん(よしざき あやと 原小学校6年生)
大人が一生懸命で楽しそうにしているのがうれしかったです。バレーではアタックに挑戦してみたいです。生活では、人の気持ちを考えて行動できるようになりたいです。お母さんをお手本にしています。
SSS バレーボールクラブ
監督 村上 粧子(むらかみ しょうこ)
子どもたちの声がいつもよりも大きく生き生きとしていました。
普段の練習にも楽しさを取り入れ、テンション高く練習に向き合えるように工夫したいと思います。
私たち大人も成長することにチャレンジしていきます。
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