かんたんな質問で子どもの能力アップ! ~Lesson8~

スポーツ活動の練習の前後に質問することで、子どもの主体性を育てる方法を紹介します。以下の質問を
使い、子どもに答えてもらいましょう。

保護者は否定せず、回答に同調してください。

はじめは回答に時間がかかりますが、慣れてくると質問の内容も分かっているので、短時間で良い回答に
なってきます。子どもには事前に質問内容を見せて行うことで、答えやすくなります。


~~おさらい~~

質問を通して相手を目標達成へ導いていくコーチングの手法です。子ども自ら考え解決していく力が身に付きます。

Goal(目標)…どうなりたいの?

Real(現状)…いまはどうなの?

Option(選択肢)…どうやればやりたいことに近づくの?

Will(意思)…これからどうやっていくつもり?

「自己決定感」をもたせるのが重要ですので、親や指導者の考えを押し付けたり、誘導しないよう気をつけましょう。

▼詳しくはバックナンバーを参照ください▼


G 今日、自分がやりたいプレーはどんなプレーなの?
R そのやりたいプレーから考えると、今のあなたのプレーは100点満点で何点?
O 何をやれば100点満点に近づくのか、一番大切なことから3つ教えて!
W 今日は、そのことを考えて練習をするんだね。→それでは、その計画をやっていこう!

G 今日のやりたかったプレーのできぐあいに点数をつけるとしたら、100点満点で何点?
R とれた点数( 点)は、何をやったからそうなったの?
O とれなかった点数( 点)は、何が不足したからなの?
W 次の練習は、何ができるようになりたいの?→それが達成できるよう、準備をしていこうね。応援しているよ。

☆選手同士で質問してもOK!

⇒⇒自己評価が低く、気持ちが落ち込んでしまった場合

励ましの言葉をかけましょう
・焦らずに頑張ろう!
・その挑戦が大切だよ。
・次に向けて準備をしていこう

⇒⇒成果が良く満足している回答が得られた場合

応援の言葉を送りましょう
・よく頑張ったね!
・自信を持っていいよ!
・努力が結果に現れているね!


【選手の声】

● 改善する目的がはっきりとした。
● 何をやってできるようになったかを自分の中に落とし込むことは次につなげるために必要と思う。
● 言葉にすることで練習課題をはっきりさせることができた。
● 相手の課題に気づくことができた。
● 自分では決め切れていない目標も、口に出すことで決めることができた。

【コーチの声】

どんなプレーをしたいのかが知れると、コーチとしてもコーチングがしやすく感じました。
また、選手が何をすれば良いかを理解しているかどうかを知る良い指標にもなります。

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