タイプ別スポーツの目的|その子は、なぜ続けているの!? ~Lesson11~

スポーツコミュニケーションの目的は、
①スポーツを教えるものとその選手
②選手同士
③選手とそのサポーター(保護者を含む)
の関係をよくすることにより、選手の能力を向上させ、選手のパフォーマンスをより大きくさせることを目的とします。


「置かれた場所で咲きなさい」と言いますが、咲く場所を決めるのは子ども自身です。周囲はより良い環境を与えようとしますが、本当に大切なのは「その子がどこで咲きたいのか」に耳を傾けることではないでしょうか。

お子さんは、なぜそのスポーツをしていますか?勝ちたいから?上手になりたいから?それとも、友達がいるから?大人と子どもでは、見ているゴールが違うことがあります。

兄妹で陸上をしていた選手がいました。才能を発揮したのは妹の方でした。私は全国を目指せると思い、より高いレベルの練習や競技会に参加させました。
兄が競技をやめた後、妹も「陸上を辞めたい」と言いましたが、私はその気持ちに寄り添えず引き留めてしまいました。
結果として、彼女は二度と陸上競技に戻ることはありませんでした。その子は「Together志向」で、家族や仲間と一緒にいることが彼女にとってのゴールだったのです。
現在は進学し、親しい友人と別の競技に打ち込み、楽く続けていると聞いています。

私の二人の息子はバスケットボールが好きになりました。長男は強豪校へ進み、高いレベルを目指しました。私たちも、その姿を誇らしく思っていました。
一方、次男も力はありましたが、強豪校を選ぶことはありませんでした。仲間と楽しく続けられる環境を選んだのです。私はどこか物足りなさを感じ、その思いはきっと表情にも出ていたと思います。でも十数年たった今も、バスケを続けているのは次男の方でした。
彼にとっての喜びは、”頂点をめざすこと”より共に楽しめる環境だったのです。

Good志向タイプ(Challenge・Win・Sporty)

「もっと上手になりたい」「昨日の自分を超えたい」努力すること自体が喜びのタイプ。
ただし理想が高すぎると、自分を責めてしまうことも。

Friends志向タイプ(Together・Family)

「友達がいるから楽しい」「仲間と一緒だから頑張れる」勝つことよりも“つながり”が原動力。
無理に競争へ引き上げると、心が離れることも。

Fun志向タイプ(Health・Learn)

「楽しいからやる」「体を動かすと気持ちいい」純粋な喜びがスタート。
でも上達すると、周囲が「もっと上へ」と期待することも。

競技のゴールと、競技を終えた後の幸せな生き方を指して「ダブルゴール(W・Goal)」といいます。

子どもが目指す結果だけでなく、その歩みの中で育まれる気づきや変化にそっと心を寄せることが、子どもが自分の
人生を自分の足で歩んでいく土台となります。



井上 恭治

Ino sun Act 代表
地域コミュニティバスドライバー


・日本スポーツコーチング協会認定コーチ
・元小中学校保健体育科教諭
・日本陸上競技連盟公認コーチ
・東広島市陸上競技協会 理事長

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