何事にも手を抜かない本気が夢を引きよせる

アスリートインタビュー #02 バスケットボール 辻直人選手

小学5年生でミニバスケットボールチームをつくり、中学3年生の時には無名チームで大阪府優勝を達成。そして今、BリーグB1の広島ドラゴンフライズのチームキャプテンを務める辻直人選手(2022-2023シーズン)。ジュニア時代のお話から、今の活躍につながるヒントを探ります。
練習の合間に答えていただきました

バスケが楽しい、上手になりたい!熱い気持ちで回りを動かした小学生時代

―4歳上のお兄さんの影響でバスケを始められたそうですね。

辻 小学2年生のときに兄の試合を見て好きになり、もっとうまくなりたいと思うようになりました。本格的に始めたのは小学5年生のとき。小学校のPTAをしていた父親に学校に働きかけてもらって、小学校にミニバスケのチームをつくってもらいました。

メンバーは同級生や幼稚園から仲のよい友達。練習は週2回、友達のお父さんが指導してくれ、週1回はメンバーとバスケットボールクリニックに通いました。小学生ではソフトボールもしていましたが、中学生からバスケ1本に絞りました。

強くなりたい、負けたくない!何事にも全力の中学生時代

―中学3年生で大阪府大会優勝。どのような練習を?

 無名チームでしたし、時間があるかぎり練習をしました。学校に提案して、テスト期間中も1時間だけ練習させてもらったり、朝練のスタート時間を早めてもらったり。

外部講師も呼んでもらいました。勉強にも本気で取り組みました。みんな負けず嫌いですから。僕たちの本気が先生や保護者に伝わったから、「バスケをしたい!」という僕たちの気持ちを応援してくれたのだと思います。

身振り手振りを交えて熱心に答えていただきました

―強くなるために心がけていたことは?

 夕食後に父や兄と庭でパスやドリブル、ディフェンスのフットワークの練習をしていました。走って体力づくりもしていましたね。家の中では、父に腕でリングを作ってもらってシュート練習したり。ルーティーンはなかったど、「何事にも手を抜かない」のが僕のルールです。

目標を達成して自信に強みを磨く日々

―強豪校で活躍するために取り組んだことは?

 プロ選手を多く輩出する洛南高校(京都府)に入学できたのはラッキーでした。たまたま参加できた練習でたまたまシュートが入り、幸運にも入学できました。強い選手の中で活躍するために、誰よりも多く練習して自分の強みをつくりたいと考えました。毎朝5時20分の電車で大阪から京都へ。午前7時過ぎには練習していました。

チームで必要とされる選手となるために自分が活躍できる役割を探し、それを果たせるように練習しました。たくさん練習する習慣は小中学生のころに身についていたので、練習は苦ではありませんでした。上手くなっていく実感もありましたから。バスケが上手くなるコツは、いかにボールを触る機会を増やすかだと思います。

―スポラブ読者にメッセージを。

 上手くなりたくて、練習をたくさんしました。細かく目標を設定して、一つひとつ達成して自信を高めてきまた。好きなことだと頑張る力がわいてきますよね。頑張った経験は無駄にはなりません。皆さんも好きなスポーツを心から楽しんで、スポーツを愛してください。


広島ドラゴンフライズ チームキャプテン 辻 直人選手

大阪府出身。バスケの名門、洛南高等学校(京都府)に進学。
青山学院大学、東芝(現・川崎ブレイブサンダース)を経て、現在に至る。
ポジションはシューティングガード。

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