いのさん 子どもの能力を高める方法を学ぶ 5話

4つの特徴から学ぶ!最適の「コミュニケーション スタイル」とは?!

今回は、意思・感情・思考を伝達し合う場面、いわゆるコミュニケーションの取り方において、人は大きく4つのスタイルに分かれていることを説明します。このことを理解すると、話し合う・相手を認める・歩み寄ることが円滑になり、非対立での問題解決が可能となります。おもしろいことに、親子でも兄弟姉妹でも違いがあります。

あなたはどのタイプ?!

コミュニケーションスタイルには、おおまかに次の4つがあります。学校で、学級会を行うとしたら、あなたはどの役割をしたいですか?
下の項目を✅していくと、あなたのタイプが見えてきます。1つではなく、複数該当することもあります。

A: 司会者タイプ

特徴
人をまとめるのが好きで、命令されることが嫌いなタイプ。ストレートな言い方が多く、負けず嫌い。納得できない指示に従うことは苦手。

関わり方アドバイス
結論を先にストレートに言う。「さすが!」「すごい!」「まかせたよ」。効果的なしかり方は、時間をあけず、みんなの前ではなく、恥をかかせない形で、個別で伝えることがポイント。

B: 提案者タイプ

特徴
楽しくワイワイした感じが好き。どんどんアイデアが湧いてくるタイプ。明るくも他者の反応を気にかけ、よく話しをします。反面、計画を立てたり、計画通りに進めたりすることが苦手。表現が豊かで、どんなほめ言葉でも喜びます。

関わり方アドバイス
「できると思っていたよ」「すごい!」など褒めて伸ばすタイプ。効果的なしかり方は怒らず、否定しない、短くはっきり伝えましょう。

C: 傍聴者タイプ

特徴
ニコニコしてやさしく人に気を使え、人から頼まれると嫌とは言えないタイプ。気配り上手で相手に親切に関わります。

関わり方アドバイス
「君がいてくれると助かるよ」「君のおかげだよ」「〇〇してくれたんだね」などと声掛けをしてみましょう。苦手なことは、一人行動やリーダーになることや自己主張すること。効果的なしかり方は、フォローを行いながら、一方的に叱らないことです。

D: 記録者タイプ

特徴
たくさんのことを一気にではなく、一つ一つ確実に自分で計画を立ててこなすタイプ。分析や情報収集が得意。自己開示が苦手でリーダーにはなりたがらないことも。裏づけのない話は信用せず、大雑把な指示や威圧的な指示は好みません。

関わり方アドバイス
「昨日作ったクッキーは、甘さひかえめでとてもおいしかったよ」など、良かったことを具体的にほめましょう。効果的なしかり方は、問題点を明確にして、個別でひっそり伝えましょう。

MEMO
私の失敗談です。中学校の体育の授業、ベースボールにおいて1クラスを班に分け、野球部の生徒を各班のリーダーとし、ボールの取り方、投げ方、バットでの打ち方を教えていく場面でのことです。私は、部活で毎日やっていることを班内で説明すれば、野球部の生徒もリーダー性が身につき、班員も生徒目線の指導なので専門技術が身に付きやすいだろうと思いました。しかし結果は、班員の練習に対する満足感に差が出てしまいました。私がやさしいさん(サポーター)やきっちりさん(アナライザー)タイプにリーダーを任命したことにより、思うように指導できなかったり、班員の期待に応えられなかった状況となってしまっていたことが原因だったのです。〇〇部だからということと、リーダーであることは見方が違うのです。

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