第5話 急な痛みはどうしたらいい?

問題⑤急な痛み

スポーツ現場で。部活の途中で。病院が休みの日に。ところ構わず怪我や痛みは襲いかかってきます。そんな時に行って欲しい救急処置の基本について実践的な方法をお伝えします。

|処置方法|


基本的には“RICES“を確保する。

怪我や外傷は内出血が起こっています。内出血とは血管が損傷し血液が染み出ている状態です。冷やすことによって血管を収縮させ、出血を抑え修復を早めます。

|アイシングのやり方|


氷嚢・アイシング器具などを使って以下の4段階を経るまで行う。

STEP1 冷たい
最初はとにかく冷たいです。スグ止めたくなるのを堪えてください。
STEP2 痛い
冷たさが極致に達すると痛いほど冷たく感じ始めます。ここからがアイシングの効果の発揮どころです。
STEP3 温かくなる、熱くなる
不思議と温かく感じ始めます。必要なステージに入った証拠です。
STEP4 感覚がなくなる
この段階まで来たら終わりです。

Q:氷嚢や器具を持っていないときはどうしたらいい?

・ご家庭内の場合はビニール袋に氷を入れて氷嚢の代用としてください。
・保冷剤はハンカチなど薄い生地で挟み、凍傷に気をつけながら行えます。
・屋外の場合で水道がある場合は流水に当てっぱなしにしてください。
※コールドスプレーや冷湿布は深部までの冷却効果はありません。

|アイシングをしてはいけない人|


・アトピーなど皮膚が弱い方
・糖尿・リウマチ・レイノー病など血管循環障害のある方
・心疾患をお持ちの方
・しもやけなど局所的に血液の循環が悪い方

・ご家庭でアイシングしたまま寝てしまい低温やけどになる方がいます。お気をつけください。
・腫れや内出血が治まったにもかかわらずアイシングを続けることは、症状の慢性化に繋がる可能性が高まります。アイシングはいつまでも行うモノではなくあくまでも応急処置です。

ボディバランス整骨院 院長
BBR(ボディバランス★ランナーズ) 主宰 廿日出庸治

*柔道整復師/カイロプラクター/キネシオテーピング指導員
*西条駅前徒歩30秒にボディバランス整骨院を開院して23年。
*登録者1,100名のランニングコミュニティを主宰
*“走る院長”として100m~100キロまで走るランナー

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。